映画「瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと」
昨年99歳で逝去された瀬戸内さんを17年間密着して撮影を続けた中村裕監督のドキュメンタリー映画。
中村監督は始めは遠くから取材していたそうですが、ある年から大晦日、正月を二人で過ごすようになったほど寄り添う関係を築いたからこそできた作品だと思います。
中村監督は2015年にNHKで放送された瀬戸内さんのドキュメンタリー作品のディレクターを務められたとのこと。
朝日新聞 本年5月27日夕刊より。
世のバッシングを受けたような私生活は首肯できませんが、多くの著書に認められた人生観、死生観、「恋愛は雷に打たれるようなもので、逃れられない」などの恋愛観は納得でき、作家、僧侶としてご自分を律し、死の直前まで原稿を書いていたという“作家魂”、生き方には敬服します。
中村監督に「臨終まで撮ってちょうだい。あの世から魂で観るから」と仰り、瀬戸内さんがよく仰っていた“あの世観”からすると、本当に観ていそうな気がします。
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